【実家の遺言の注意点】私道持分忘れていませんか?
昨日の遺言セミナーでは、
担当司法書士から、
遺言を書く際の注意点など
教えていただきました。
遺言を残す財産には
不動産が多くあるわけですが、
その不動産の遺言を書く際には
結構細かいところまで、
注意することがあるそうです。
今は不動産登記情報を
別紙で添付するやり方でも
良いとのことでしたが、
要するに、
遺言の対象となる財産を
第三者が特定できるようにすることが
大切とのことでした。
しかしながら、
書き方の注意点は分かったとしても、
遺言の対象となる不動産を
見落としていたり、知らなかったりしたら、
それは書き方以前の問題になります。
実家や別荘など、
実際に使っている不動産は
忘れることはあまりありませんが、
担当司法書士からは、
持っているかどうかわからないような
不動産も忘れずに
書いてくださいとのことでした。
その具体的な例として、
「私道持分」を挙げられました。
私道とは、
複数人で所有している道路のことです。
実家の家や土地だけ遺言に書いて、
私道を書き忘れると、
私道だけが
法律で定められた相続人に相続され、
トラブルになるケースも
ありうるとのことでした。
確かに、
私道だけ相続しても困りますよね。
うっかり忘れたおかげで、
なんであいつが実家を相続するんだ!
とか、不公平感漂う展開になるのも
容易にイメージできますよね。
なので、
実家などの不動産を遺言に残すときは、
権利書や不動産識別情報などを確認して、
漏れがないようにしたいですね。