【令和元年空き家所有者実態調査】5年後の調査との比較に今から注目します。
昭和55年よりほぼ5年ごとに行ってきた
空き家の実態調査について、
昨日、令和元年度分の調査結果が、
国土交通省より発表されました。
◉令和元年度空き家所有者実態調査
集計結果について(国土交通省HPより)
所有している空き家の状況の他、
空き家所有者の考えや意識をまとめてあり、
実家の空き家対策を考える上でも、
大変参考になる資料です。
コロナ前の実態調査結果ですので、
今の状況とは異なっているとは思いますが、
コロナが空き家問題に
どう影響を与えたのかを知る上でも、
コロナ直前の今回のデータは重要ですね。
この中で私が注目した調査項目は、
空き家の「売却・賃貸の課題」です。
多い順から、
・買い手・借り手の少なさ、
・住宅の痛み、
・設備や建具の古さ
が調査結果になりました。
この内、最も多い意見である、
「買い手・借り手の少なさ」
というのは、
コロナによって、大きく生活が変わり、
新しいライフスタイルができたことで、
5年後の次回の調査結果では
注目したいところです。
テレワークやワーケーションという
ライフスタイルが空き家の活用方法に
新たな選択肢を与え、
地方移住や地元活性化にも
注目が集まるようになってきました。
民泊が今は全滅ですが、
訪日外国人がいつ、どれだけ回復して、
外国人向け空き家活用が復活できるのか?
コロナ第3波の渦中、
そしてオリンピックに向けて、
日本の空き家活用はどう動いていくのか?
空き家を持っている人、
空き家問題に関わる人が、
コロナをきっかけにどう動いていくのか?
次回の調査結果では、
こうした要素が反映されてくることでしょう。
空き家がある以上、
いつか、何かをしなければなりません。
本来であれば、年末年始は、
実家をどうするか?を話し合う、
絶好のタイミングですが、
急激なコロナ感染者増加で、
今年は会えない、会わない年末年始です。
感染拡大防止の考動が大前提の上で、
来年の東京オリ・パラ、
テレワーク、ワーケーションと、
空き家活用のチャンスが広がっている今、
身内に会いづらい時期ではありますが、
実家の空き家対策も、
しっかり考えていきたいですね。