【デジタル終活】もしもスマホが開かなかったら?
相続が発生したときの財産には、
無形の「デジタル財産」があることを、
昨日はお伝えしました。
パソコンやスマホなどに記録されている
映像・動画・写真などのデータは、
価値があるかないかの確認も含め、
相続が発生したときに、
確認する必要があるものです。
そんなデジタル財産も
記録されているパソコンやスマホなどが
開けなければ、確認することはできません。
では、
パソコンやスマホのパスワードが分からず、
ロックが解除できない場合、
記録されているデータは、
どうやって確認すれば良いのでしょうか?
先日の勉強会では、
スマホの会社に連絡する、
データ修理の業者に頼んでみる、
などの意見も出ましたが、
そもそも論として、
他人のパソコンやスマホの中身を
無理やり見るのは、
いくら相続であっても
違法行為になり得ます。
依頼される側も対応しないでしょうし、
根本的な解決策にはならない、
ということで、解決策としては
・該当しそうなパスワードを推測する、
・パスワードなどのメモを探す、
・パスワードリセットを試みる
(これにも認証あり)
など、
地道な作業に尽きるという結論に至りました。
最後の最後には、
信頼できるデジタル遺品の専門業者に
依頼することになるとのお話でしたが、
それでもデジタル遺品を
確実に確認できる保証はありません。
話をまとめると、
デジタル遺品は、
パソコンやスマホが開けないと
確認できないので、
パスワードなどのロック解除の情報は、
何かメモに残して、万が一に備えよう、
ということでした。
結局最後は、
アナログな対策ということですが、
それが今考えられる、
最善の策ということです。
何かと、
「パスワードはメモして
保管しておいてください」
とアナウンスされますが、
それが最後の最後で、
生きてくることになるわけです。
「デジタルも万能ではない」
そうあらためて考え直して、
これから起こるであろう相続に
備えておくと良いですね。