「必要」な空き家、「不要」な空き家とは?
先日ネットニュースを見ていて、
以下の内容の記事に出会いました。
「人口が移動するためには、
一定数の空き家は必要」
当たり前のことを
書いているだけですが、
「空き家は必要」という言い方に、
何か新鮮さを感じました。
今「空き家」というと、
「古い」「壊れそう」「周囲に迷惑」など、
マイナスイメージが強く、
空き家の問題解決のために、
行政・民間と合わせ、
多くの人たちが取り組んでいます。
そんな中、人口が減り、
空き家が増えてきたとはいえ、
人は常に移動しています
便利のいい都市部に移り住む人、
自然豊かな静かな環境に移り住む人、
旅先で泊まるところを探す人
高齢になっても住みやすい環境を探す人
などなど、
人は生きる目的のために、
常に移動しています。
そのためには、
住む場所、利用する場所が必要で、
空いている家やスペースが必要なのです。
言い換えると、空き家対策とは、
「必要とされる
空き家を創ること」
とも言えるではないでしょうか?
世の中に必要とされる空き家とは、
「きれい」で
「メンテナンスが行き届いている」
ばかりではありません。
ボロボロの空き家でも、好む人はいます。
都市部の便利な場所よりも、
山奥の人里離れた場所にある空き家を
好む人もいます。
要するに、
「必要な人に、
必要とされる空き家」
必要とされる空き家」
に仕上げることが重要なのです。
対して、「不要な空き家」とは、
周囲に迷惑がかかったり、
メンテナンスに多額の費用がかかったりする、
いわゆる
「空き家問題」
の対象となっているような空き家です。
こうした不要な空き家は、
売りやすい、貸しやすい
「必要な空き家」に変えていくか、
解体や強制撤去のように「排除」するか
の選択になります。
「空き家の有効活用」や
「空き家対策」などと広く言われていますが、
「必要な空き家を創る」と
表現を変えてみると、
取り組み方も変わってきそうです。
「売る」にしても、「貸す」にしても
必要な人に、
必要な空き家が届けられるよう、
空き家の活用方法は
考えていきたいものですね。