実家のことを相談できる人の条件
つい先日のことですが、
築50年にもなる家の所有者様(女性)
からご相談をいただき、
打ち合わせに行ってきました。
こちらの所有者様と
実家にお住いのお母様とは、
3年ほど前に初めてお会いしました。
親も高齢になり、
これからご実家をどうしたらいいか?
とご相談を受けたのがきっかけで、
今もお付き合いさせていただいております。
諸々の事情で、今まだどうするか、
考えているところではあるのですが、
先日の打ち合わせが終わる頃、
所有者様からふと出た言葉が
頭に残りました。
「長く相談できる
不動産屋さんを知らないので、
これからも相談していいですか?」
私はこれからもずっと、
ご相談いただく限りは、
当然お力になるつもりでいましたので、
少し意外な感じがしました。
ただ、後から考えてみると、
シゴトなどで、
不動産に携わっていない人からすれば、
実家のことを任せられる人かどうかを
判断するのは決して簡単なことではない、
判断するのは決して簡単なことではない、
ということもあらためて感じました。
どんな業界もそうですが、
ビジネスにおいては
スピードと結果が求められます。
しかしながら、実家の問題は、
人間関係も関わることなので、
時間はかかります。
ビジネスライクに、
「売りましょう」「貸しましょう」と、
実家の所有者の意向を考えない、
結果を急ぐような言葉を
話しているだけでは、
なかなか信頼されることはないでしょう。
私はよく、
空き家対策のネットの記事や
本を読みますが、
所有者の考えや想いを考えていない、
方法論が先行している内容を
よく見かけます。
実家の問題は、方法論よりも
「誰に相談するか?
誰に任せたらいいか?」
誰に任せたらいいか?」
の方が重要なのだと思います。
実家を任せる側は、
長く信頼できる人に出会えるかどうか?、
実家を任される側は、
信頼されるだけの人かどうか?
知識や経験も大切ですが、
お互いの信頼関係をつくるのが、
最も大切なことだと思います。
時間が経てば経つほど、
実家の問題はよりリアルになってきますので、
長く信頼して付き合っていけることは、
実家を任せられる人の
大切な条件の一つでしょう。
継続するということは、
決して簡単なことではありませんが、
一生付き合っていく覚悟ができる人と
実家の空き家対策には
取り組んでいきたいものですね。