実家を相続した世代の「住宅資金」とは?
前回は、
「空き家の実家でマイホーム購入資金を創る」
ことについてお伝えしましたが、
空き家を相続で取得した人は、
すでにマイホームを持っている人も
多いでしょう。
人生の3大資金と言われる「住宅資金」は、
主に「マイホーム購入資金を創る」
という意味ですが、
実家を相続した世代の住宅資金
としては、以下のように
捉えていただいたらどうでしょうか?
①住宅ローンの返済に充てる。
相続で空き家を取得された方で、
マイホームをすでに持っている人は、
住宅ローンの残高も
かなり減っていることでしょう。
そうであれば、
実家を売却したお金で、
住宅ローンを完済して、
身軽になってみるのはどうでしょう。
今までローンの返済に充てていたお金が
浮くわけですので、
生活にゆとりが出てきます。
全額完済といかなくても、
一部繰り上げ返済して、返済額を減らしても
同じ効果はあるでしょう。
また返済期間も終盤になれば、
元金の減り方も早いので、
完済により早く近づきます。
②買い替える。
空き家の相続を受けた時点で
今住んでいるマイホームは、子供も独立して
購入したときと家族構成も異なり、
余っている部屋も
出てきているのではないでしょうか?
そうであれば、老後の生活を見越して、
利便性がよく、今より狭い家に
住み替えるのも一案です。
事実、高齢になって、
駅近の利便性の良いマンションなどに
住み替える方も多くなってきているので、
実家の相続や売却を機に、
住み替えを考えても
良いのではないでしょうか?
今住んでいる家の売却資金と
実家の売却資金で、
より希望に沿った物件に
買い替えることもできるでしょう。
③リフォームする。
②と同様の理由です。
今の生活にあった間取りや設備に
リフォームするための資金として、
実家の売却資金を充てるということです。
親が健在であれば、
親との同居のために実家を売却して、
二世帯住宅として
リフォームする例も多くあります。
④子供の住宅購入資金に充てる。
空き家を相続した年齢なら、
20代、30代の子供がいる方も
いらっしゃることでしょう。
そうであれば、
子供のためのマイホーム資金として、
実家の売却資金を充ててみては
いかがでしょうか?
多くの住宅情報誌やサイトでは、
マイホーム購入資金の作り方として、
親からの資金援助も提案しています。
子供の方も少なからず
期待をしていると考えられるので、
マイホーム購入の援助資金として
実家を活用するのも一案です。
以上4つの捉え方を挙げてみましたが、
実家を相続した世代の住宅資金
とは、簡単にいうと、
「老後の生活に
向けた住宅の準備資金」と
「次世代へ
引き継ぐための住宅資金」
とも言えます。
私たち世代がマイホームを購入した時、
親がしてくれたこと・していたことを、
今度は私たちがやっていく、
そんな感覚で
これからの住宅資金を
考えてみてはいかがでしょうか?