実家を「貸してから売る」のと、「すぐ売る」のとでは、どちらがお得でしょう?
この二日間、
実家の貸し方の二つの方法を見てきました。
遠方の実家を「貸す」には、
入居者の好きなように
住宅をリフォーム・リノベーションできる
「DIY賃貸」
が、管理上も収支上も、私はオススメします。
こうして「DIY賃貸」で貸した実家は、
元の状態にして退去するわけではありません。
入居者がリフォーム・リノベーション
したままの状態で退去していきます。
入居者が借りるとき、
自分の住みやすいように、
内外装の必要な工事をしているので、
そのまま再度、住んだり、貸したりするのは、
まだ大丈夫ではあるとは思います。
ただ築40年以上もするような古い戸建を、
自らの費用で工事して
住もうというわけですから、
入居者の居住期間も、長くなってきます。
そうすると退去時には
築50年以上経っていたりすることも
十分あり得えますが、その古さになったら、
さすがに実家も引退を考える時だと想います。
解体して売却することになるでしょう。
ここで考えてみてほしいのですが、
貸してから売却するのと、
最初から売却するのとでは、
収支はどちらが良いのでしょう?
単純に考えると、
長い年月で賃貸収入を得てから売却した方が、
賃貸収入分が、売却金額に
上乗せされるわけですから
収支はいいと想いますよね。
ただここで注意して欲しいのは、
現行では
一定の条件の空き家は、
平成31年12月31日までに
売却すると、3000万円控除
が受けられる
ので、相続して早々に実家を売却すると、
売ったときにかかる税金が
大幅に安くなります。
簡単に言うと、
3000万円の利益までは、
税金がかからない
ということです。
こちらの記事をご参照ください。
「空き家の実家は、
早く売らないと税金がかかります。」
→ http://jikka-akiya.com/?p=1509
将来的にこの制度が続くかどうかは
分かりませんので、
現行の制度で考えるしかないのですが、
相続後、
長期で貸して得られる収入と
短期で売って軽減される税金
を比較して、
実家の活用方法を決めていく
のも一つの案です。
売却金額や賃料・賃貸期間などが
ポイントになってきますが、
自身のこれからの収入や
教育資金・老後資金といった支出を考えて、
より自分が求めるライフプランが
実現できるよう、
実家の活用を考えていって
いただければと想います。