名義を変えないと起こってしまう不具合なこと(相続登記)
実家を誰が相続するか決まったら、
名義を変えましょう。
(土地、建物の名義を変える作業は、
「登記する」といいます。)
当たり前のことのようですが、
登記しない人も意外といます。
特に遠方に実家がある方は、
いずれは売却するのでしょうから、
登記は早めに行うべきです。
(一般的に、売却する時は
登記名義人と所有者が同じであるかどうか、
司法書士が確認します。)
相続の登記は任意なので、
しなくてもいいのですが、
しないと後々困ることがあります。
◉権利を主張できない。
実家に限りませんが、
日本の不動産は登記することで、
第三者へ「所有者ですよ!」と権利を主張し、
対抗することができます。
また後々誰が所有者なのか
わからなくなってしまうのを、
登記することで防ぐこともできます。
◉相続人が代々増えて、
物件の所有者がわからなくなる。
例えば子供が相続した場合、
登記しないままその子供が亡くなってしまうと
その子供の相続人がさらに増えます。
そんなことが代々続くと、
そもそも不動産を持っていることすら
気づかない人も出てくるくらい
相続人(所有者)が増えます。
所有者が増えれば増えるほど、
話はまとまりづらくなるので、
いずれ売るときにも支障が出てきます。
今やそういった事情から
所有者不明の土地が
九州の面積を超えるくらいになり、
大きな社会問題にもなっています↓
【所有者不明土地が九州の面積を超える理由】
(東洋経済ONLINEより)
http://toyokeizai.net/articles/-/183805
登記をしない理由は、
忘れていた、書類を準備したりするのが面倒
といったことも多いですが、
兄弟仲が悪かったり、
身内に内緒で購入したりして、
相続すべき不動産があるのに
言い出せないといったこともあります。
仮に問題があったとしても、
後世のことだからと後回しにするのではなく、
自分の代で全ての問題を片付ける気持ちで、
相続手続きは進めていきたいものですね。