【実家の選択肢】「売る・貸す」と「住む」の決定的な違い
実家に「住む」場合の
メリット、デメリットを考えてきました。
実家に「住む」という選択は、
「売る」「貸す」場合に比べると、
直接的、経済的なメリットは少ない活用方法です。
実家に「住む」場合の
最も大きな経済的メリットは、
ローンを組んだり、手持ち資金を出さずに、
住宅を取得できることです。
それと同時に「住む」という活用方法は、
「実家を継ぐ」意識の持ち方によって
メリット・デメリットが左右されます。
「売る」「貸す」場合は、
売買契約成立とか、賃貸契約終了といった
短期的な「活用の終わり」がありますが、
「住む」場合は、終わりの予定が立たない、
超長期な活用とも言えます。
ここが決定的に違うところです。
もちろん、将来的な建替えたり、
売ったりすることはありますから、
腰掛け的に実家に住む場合もありますし、
コロナの影響で、
今住んでいる場所が必要なくなったり、
住めなくなったりして、
一時避難的に実家に戻る人もいるでしょう。
とはいえ、実家に住むということは、
「そこに住み続ける」
ことを前提に考える選択肢です。
自身のライフプランだけでなく、
家の伝統・しきたり、親戚付き合いなど、
経済的な部分以外も
十分に考える必要はあります。
実家を継ぐ意識や慣習が薄れている今、
実家に住む=実家に縛られると感じ、
自由がきかなくなると考える方も
少なくはないと思います。
ただ意識が薄くなってきたとはいえ、
実家を継ぐという考え方は、
なくなることはないでしょうし
大切なことではあります。
「実家の住む」いう選択は、
自分ひとりの問題ではありません。
実家を売る、貸す選択よりも、
決断するのは難しい選択肢ですが、
次の世代のことも見据えて、
考えてみてくださいね。