老後は田舎でのんびり暮らそう。。が空き家の原因になっています。
先日、知人からの紹介で、
ある町の町会議員の方とzoomで
お話させていただきました。
町内に空き家が増えていて、
どうしたものか?と悩んでいて、
空き家対策の専門家として
紹介していただきました。
その町は海が近く、別荘や隠居先として、
移住してくる人が多いところで、
まさに、
「老後は田舎でのんびり暮らそう」
というのにふさわしい場所です。
その方のお話によると、
定年してから移住される人は
確かに多いものの、
ご主人、または奥様がなくなると、
残された方は、
1人での生活に不安になったり、
介助が必要になったりで、
子供が住んでいる
都市部に再び戻ることが多い
とのことでした。
その結果、
移住してきたこの町の家は
空き家になってしまい、
同じような事情で、
空き家が増えていっているとのことでした。
もともと住んでいたところを
売却して移住する人もいるので、
子供世代にとっては、
親の移住先が「新しい実家」でもあり、
老後の住まいが「実家の空き家問題」に
なってしまうことになります。
今は定年後のライフスタイルも
多様になりましたし、
むしろ、
便利な都市部に住む方が安心
という考える人も多いですよね。
「老後の住まいとして」
がセールストークになっていた場所は、
今は空き家問題の震源地に
なってしまったわけです。
こうした老後の住まいが
空き家になっている場所は、
この町に限らず、
日本全国にかなり多くあるでしょう。
この空き家が今、
テレワークやワーケーションといった
新しいライフスタイルが出てきたことで、
今までの使い方とは違う形で
注目されるようになってきました。
コロナによって、
大きく生活が変わった今、
時代のニーズを察知しながら、
「老後はのんびり」過ごせた
空き家の使い方を考えていきたいですね。