コロナで相続税も安くなる!?
今日のネット記事に、
新型コロナウイルスに関連した
「路線価」のことが掲載されていました。
記事によると、
新型コロナウイルスの影響で
地価が下がった場合、
相続税の計算の元になる路線価を
減額修正できるように検討しているとのこと。
路線価は、
毎年1月1日の価格が
7月1日に国税庁から発表されますが、
新型コロナウイルスの影響が大きく出てきた
今年の3月、4月、5月は、
不動産取引にも大きく影響しましたので、
減額修正ができるようになるのは、
妥当なことでしょう。
相続税の計算の元になる路線価が減額すれば、
当然、
計算される相続税も安くなることになります。
これは率直に嬉しいところですね。
もちろん、
全ての地域が対象になるわけではありません。
地価の影響を大きく受けるところは、
都市部などの需要があるところですので、
こうしたエリアが
相続税減の可能性があるのでしょう。
ただ、2018年に亡くなった方のうち、
相続税の納税対象者は約8.5%とのこと。
それでも2015年の
相続税の改正前に比べると、
納税対象者数は倍近くになっていますが、
相続税がかかる割合は、
それほど多くはないのが現状です。
◉平成30年分相続税の申告実績の概要
https://bit.ly/3euzJFd(国税庁HPより)
とはいえ、適切な相続対策をしないと、
相続税がかかってきますし、
相続税がかからない不動産であっても、
家を壊したり、片付けたりするのに、
費用がかかる場合も多々ありますから、
相続に関わるトータルの費用を
考える必要はあります。
また、
「うちは田舎だから
相続税の心配はないよね」
という人も多く見受けられますが、
地価が下がらない、
路線課が減額修正されない、ということは、
よくいえば現状維持、
悪くいえば、人の動きがないということです。
現状維持は「衰退」に向かっている過程なので、
何かしらの対策はしなければならない状態です。
少子高齢化が当たり前になった時代に、
実家をこれからどうするのか?
路線価減額や相続税減額というワードが、
実家のこれからのことを具体的に考える
きっかけになるといいですね。
↓路線価の詳細はこちらをご覧ください。
◉路線価・評価倍率表(国税庁)