【地価動向発表】新型コロナウイルスの影響を「客観的」に理解してください。
昨日、国土交通省より、
以下のレポートが発表されました。
◉主要都市の地価動向はこれまでの傾向に変化
~令和2年第1四半期の地価LOOKレポートの結果~
※国土交通省HP より
このレポートは、
主要都市の利用度合いが高い地区について、
地価動向を先行的に把握するものです。
主要都市の地価動向は、
周辺エリアにも影響を及ぼすものなので、
私もこの四半期ごとのレポートは
注目してみています。
今回のレポートで特徴的なのは、
新型コロナウイルスによる影響が出始めた、
今年1月1日から、
緊急事態宣言発令直前の
4月1日までの動向を表していることです。
全体としては上昇傾向ですが、
平成26年第2四半期以来の下落が
4地区で見られたことが報告されていました。
前回調査では
下落地区がなかったことを考えると、
今回下落地区が4カ所あったことは、
新型コロナウイルスの影響があったことは
明らかに大きな要因の一つです。
レポートにもありますが、
購入者層の様子見や取引の停滞が、
地価上昇を鈍らせたと判断できるでしょう。
これは実際の業務でもリアルに感じています。
また全体的な傾向として、
変動区分が下方になったのは、
住宅系より商業系、地方圏より大都市圏
の割合が多かったとのこと。
これも経済の中心地区に
新型コロナウイルスの影響が
出てきていることを表している結果です。
今回は1月1日〜4月1日の結果ですが、
次回のレポートは、
緊急事態宣言が発令されてから、
その解除、そして解除後の今を表した、
最も新型コロナウイルスの影響が
大きい時期の結果になります。
あらためてレポートで出さなくても
肌感覚でわかるよ!
と思うかもしれませんが、
どの程度の影響があったのかを
具体的に理解するには、
こうしたレポートを確認することは大切です。
コロナで不動産が動きが鈍くなって、
価格も安くなってきたから買い時ですよ!
とか、
今不動産を買える人は、
一定の資産や収入がある人だから、
売れるなら、今売った方がいいですよ!
など、現在の状況について、
様々な人が、様々な情報を発信しています。
決して間違ってはいないと思いますが、
主観的な情報では、
本当の状態は掴めないので、
今回発表されたレポートなど、
客観的データを確認することは大切です。
今後の実家の活用を考える上でも
参考となるデータの一つですので、
このレポートのは
ぜひ読んでいただきたいですし、
そして、
次回の結果にも注目してほしいですね。