実家を「保有する」することが、「◯◯」することにならないように。
実家の空き家対策の選択肢として、
「売る」「貸す」「住む」
のメリット・デメリットを考えてきました。
いろいろな空き家関連のサイトを見ていると、
もう一つ「保有する」という
選択肢をよく見かけます。
空いている実家をどうにかしたいけど、
まだ兄弟での話しがまとまらない。
空いているとはいっても、
実家を他人に何かされるのは嫌だ。
今は子供の学校や仕事で引越しはできないが、
将来的に住むかもしれないから、
今はそのままでいよう。
両親が他界してから、
それほど日が経っていないので、
すぐに貸したり、売ったりするのは、
両親に申し訳ない。 等々
確かに「保有する」という選択肢は、
大きな意味があると思います。
ただ上記の例のように、「保有」とは
「今」は「保有する」
ということであって、
「いつか」は
「売る」か
「貸す」か
「住む」ということで、
時間的な問題を
先送りにしているだけ
と私は捉えます。
何事もそうですが、
「タイミング」
というものは大切です。
例えば、お子さんがまだ小学生5年生で、
子供が大学を卒業したら実家に住もうと
お考えになっているのであれば、
大学を卒業するまでの後あと12年間、
年に数回帰省して、自然や憩いを得るという
精神的なメリットを得るために
実家を保有するのも、
もちろん大きな選択肢です。
一方、その間実家を貸して収入を得て、
子供の教育資金に当てる、
住宅ローンの返済に当てて残債を減らす、
などの経済的メリットを得る
機会もあるわけです。
私の考えはどちらかといえば後者の方です。
時代は刻一刻と変化しているので、
活用できるチャンスがあるなら、
それを生かしたほうが良いと考えています。
私が社会人になった平成4年は、
パソコンも携帯電話もなかった頃ですが、
わずか25年後の平成29年の今は、
スマートフォンで
世界中の人と無料で翻訳アプリを使って、
手軽にコミュニケーションできる
時代になりました。
街を歩けば、
ガソリンを使わない電気自動車や
ハイブリットカーも街中を
普通に走っています。
今ニュースで話題になっている、
人工知能(AI)・仮想通貨・ロボットといった
これからの私たちのライフスタイルを
大きく変えようとしている技術も
日々進化してして、
実用化ももう目の前まできています。
保有するということに
異を唱えることはしませんが、
「保有する」ことが
「停滞する」ことならないよう、
ご自身の「今」または「近い未来」の
ライフプランが豊かになる方法を
創造して、
ご実家の有効な利用方法を
ご検討されることを
私はおすすめしたいと思います。
「明日無事に生きていられる
保証はないのだから、
今この瞬間を懸命に生きる」
私が日々想い、
糧にしている言葉ですが、
同世代を生きるあなたに
少しでもお役に立てられれば幸いです。