空き家を有効に活用される「街」の条件
先週、
私が住んでいる街で開催された
「東村山の未来を考えるシンポジウム」
に行ってきました。
昨日紹介しました、
東京多摩地区・島しょ部の
土地利用調査結果の発表は、
このシンポジウムに
行ってからだったので、
自分の住んでいる街の状況を、
より深く理解することができました。
今回のシンポジウムのテーマは
「30年後の東村山はどうなる?」
「この10年で取り組むべきことは?」
の二つでした。
シンポジストとして、
・元Google副社長
村上憲郎氏
・社会デザイン研究者・郊外研究者
三浦展氏
・内閣官房企画官
飯島威夫氏
と、著名な方々がいらっしゃって、
それぞれの専門分野から、
お話をされました。
その中で、私が大変興味深く思ったのは、
三浦展氏がお話されていた、
「これからの都市の住まい」
として挙げられた以下の4つの項目でした。
・ワーカブル
女性がフルタイムで働きやすい環境づくり
・夜の娯楽
都市部のような仕事帰りに楽しめる環境
・シェアタウン
・新しいモビリティ、コモビリティ
持ち時間の関係で、
やや駆け足でのお話ではありましたが、
この4つは、
空き家活用を考える上での
大きなキーワードになる!
と、私は直感的に感じました。
今、日本全国で
空き家が様々な形で活用されていますが、
そもそも「売る」とか「貸す」とか、
空き家を活用するのは、
その空き家で「何かをするため」です。
何かをするから、人が集まって、
コミュニティができて、賑やかになって、
それが大きくなったのが
「街」であり「都市」なわけです。
自治体が空き家対策・空き家活用に
本腰を入れているのも、
本腰を入れているのも、
まちづくりの一環であるからなので、
言い換えれば、空き家対策とは、
「空き家がその街に
必要でなければならない
状況にすること」
とも言えるのではないでしょうか?
様々なメディアで、
空き家の活用方法が紹介されていますが、
あらためて見てみると、
空き家単体で考える事例が
多いように感じます。
もちろん、空き家活用を行なうのに、
周辺の需要や供給とか、
街の様子など調べているでしょうが、
自分がやりたいことのために、
街の様子を調べるというよりも
この街に何が必要なのか?、
この街のために何ができるのか?
「俯瞰」して、「逆算」して、
空き家の活用方法を考える
のが、本来の流れなのでしょう。
私自身も、今回のシンポジウムで
空き家を単体で見ているのが多いことに、
あらためて気付かされた想いです。
このシンポジウムで学んだ、
これからの街に必要な条件を、
「この街で必要とされる
空き家になるためには?」
と、置き換え、意識して、
これからの空き家対策に
取り組んでいこうと思います。