【実家レンタル】建物に不具合が出たらどうするの?〜その②
実家を貸している間、
不具合が出たらどうするのか?
前回に続きます。
国土交通省が発行している
個人住宅の賃貸ガイドブックでは
DIY賃貸借においては、
「入居中の修繕(費用負担者)は
借主が実施またはそのまま放置(躯体等は貸主)」
とガイドラインで示しています。
個人住宅の賃貸ガイドブック↓
http://www.mlit.go.jp/common/001039342.pdf
あくまでもガイドラインなので、
絶対こうしなければならない
というものではありませんが、
少なくとも躯体(柱や屋根など)等に
何か不具合があった場合は、
貸す側で対応する意識は
持っておいた方が良いでしょう。
そのためにも事前に
どういう状態なのかを把握するのに、
昨日のメルマガでお伝えした
住宅検査は重要にはなってきます。
検査の内容にもよりますが、
数万円で行える検査もありますので、
私は実家を貸す前に住宅検査を
行うことをお勧めします。
(将来の売却にあたっても、
物件の状況がわかって入れば、
買う人も安心できますし、
売りやすくもなりますよね。)
ただ古い家を借りて自分で好きなように
リフォームしたいとお考えになられる方は、
何かしら不具合があることを承知の上で
物件を探していることが多いです。
その不具合が、
どこに、どの程度なものかを把握して、
その上でリフォームを検討、工事を
していきますので、
不具合があること自体が
致命的なデメリットに
なるわけではありません、
実際に住んでいた実家ですから、
細かい不具合なところも、
気づいていることが多いと思います。
借りたいという方がいらっしゃったら、
正直に実家の状況をお話しして、
借りるかどうかのご判断を仰げば
良いと思います。
下手に取り繕うよりも、
不具合でも正直に話してくれた方が、
より信頼感もでて、
気持ちよく住んでいただけるはずです。
2回にわたり、
実家を貸している間に
不具合が出たらどうするか?
ということでお伝えしてきましたが、
結論としては、
・貸す前に実家の状況をできる限り把握して、
借りる人に正直に伝えることで、
修繕のリスクを少なくするということ、
・修繕の負担についての取り決めを
あらかじめ決めておく
ということになります。
住んだり、利用したりするのに、
致命的になるような不具合は、
およそ貸す前にわかるはずですし、
事前に修繕の範囲がわかって入れば、
対処の仕方や費用の程度も
予測が立ちますので、
大きなトラブルは起こりづらいでしょう。
起こってしまったことには
お互いに誠意も持って
話し合っていくことにはなりますが、
そもそも
自分の好きなように家をいじりたい人は
楽しみながらリフォームをしていきます。
貸す側も一緒になって楽しめる、
そんな人間関係になれるような、
「実家レンタル」になることを
願っています。