「空き家」と「廃家」の違いとは?
山や田畑を持つ実家があるエリアには、
古くから建っている家も多く見受けられます。
その地域に根付き、
50年、100年と経過している家も
決して珍しくはありません。
それだけの年数が経過していると、
定期的に修理したり、
今の時代に合わせたリフォームをして、
代々人が住んでいることもあります。
日本の木造の家の良さを
あらためて感じるところではありますが、
反面、手入れが不十分で、
あからさまに人が住めない状態になっている
古い家も多くあります。
屋根に穴が空いていたり、
素人目にみても
大きく傾いているのがわかったり、
蔦が家中に生い茂っていたり、
まさに「廃家」という表現が適当な
家も見かけます。
「空き家問題」というと、
この「廃家」になっている家を
なんとかしなくては。。
というイメージで、
しばしば捉えられることがあります。
しかしながら、
明らかに人が住めなかったり、
崩れ落ちそうな「廃家」と、
確かに古いけれど、
住もうと思えば住める状態で、
何かしらの活用が考えられる「空き家」は
全く別物です。
「廃家」とは、一般的には、
荒れ果てて、人がすまない家と言われますが、
もっと具体的にいうと、
屋根や壁などに穴が空いていたり、
崩れ落ちそうな家は廃家で、
それ以外は空き家という分類ができるでしょう。
そして、空き家対策とは、
「空き家」が「廃家」にならないようにすること、
とも言えるでしょう。
空き家が廃家になったら、
それこそ、もう手遅れです。
廃家になったら、
選択肢は「壊す」しかありません。
雨がダダ漏れで、
いつ崩れてもおかしくないような家は、
さすがに活用は進められません。
そうならないように、
家が使えるうちに実家の活用方法は
考えていきたいですね。