【DVの避難場所】空き家の利用には「強い信頼関係」がなければなりません。
今日、テレビのニュースで、
DVを受けた女性を支援するNPO法人の
特集を見ました。
それによると、このNPO法人では、
DV被害を受けている女性に、
避難場所としてホテルやお部屋など用意して、
一時避難してもらっているとのことですが、
運営資金の多くを、
スポンサーや支援者からの寄附金に頼っている中、
コロナ禍で寄附金が大きく減ってしまい、
NPO法人の存続が危ぶまれているとのことでした。
もし、このNPO法人がなくなってしまうと、
DVを受けている女性の行き場がなくなるため
辞めるわけにはいかない、
との、強い想いを語っていました。
DVに関わる事情はデリケートなことなので、
私からどうこう言えることではありませんが、
住まいやスペースを提供する立場として、
その避難場所に空き家は役立てられるのでは?
と思いました。
ただ、他の空き家活用との違いは、
「絶対に知られてはいけない!」
ことです。
賃貸住宅や民泊、各種店舗や施設などは、
広く知ってもらうことで、
その空き家の利用価値が出てきますが、
DV被害者の避難場所は、全くその逆です。
避難場所の情報が漏れて、
加害者に知られてしまったら、
事態は生活に及ぶだけでなく、
命の危険にもつながります。
DV被害者や支援者に、
「空き家になっているから、
避難場所に使ってください」
といっても、
空き家そのものより、
その空き家の所有者や関わる人の
人間性の方が重要です。
空き家を避難場所にしていることを
口外しないのはもちろんのこと、
周囲や交友関係にも細心の注意を払い、
DV被害者を守ることができるか?
どれだけ、
DV被害者の気持ちに寄り添えられるのか?
それが最も重要なことです。
こうしたニュースを見て、
お力になりたいと思う空き家所有者は
いるとは思いますが、
そのためには、
DV被害者や支援者に信頼されることが先決です。
必ず被害者を守る!という覚悟を持って、
被害者や支援者のお気持ちを
十分に理解してほしいと想っています。