「実家の空き家対策」と「空き家活用」の違いとは?
私のところには、時々、
空き家をどう活用したらいいか?
というご相談がきます。
実家の空き家対策がテーマですから、
当然と言えば当然ですが、
空き家を買って、
活用したいけど、どうしたらいいか?
というご相談で、
空き家になった実家をどうしたいか?
とは意味が違います。
増え続けている日本の空き家を活用して、
世の中に貢献したい、地域に貢献したい、
という方も多くいますので、
それはそれで喜ばしいことです。
実家が空き家になって、
それを売りたいという人も多いですから、
売る側と買う側の考えがマッチして、
お互いにWin-Winにもなれます。
しかしながら、
空き家の実家を活用したい人と
買って空き家を活用する人と、
考え方が全く違います。
言い方を変えると、
前者は、
相続で受け継いで空き家になっている実家
をどうしたらいいか?
後者は、
買った空き家をどうしたらいいか?
ということです。
この二つの大きな違いは、活用の目的です。
実家の空き家対策は、
実家のお悩みを解決することが目的です。
空き家になった実家の活用は、
実家の将来を考えますが、
買った空き家の活用は、
不動産投資として考えます。
不動産投資は、多額の資金を投入して、
目指す収益をあげることが目的です。
社会貢献や地域貢献の考えを持って、
投資する方もいますが、
資金を投じている以上は、
最終的には収益が目的ですし、
収益が上がらないと、
目指す社会貢献や地域貢献もできません。
一方、実家の空き家対策は、
家族、親戚などの実家への想いのもと、
売る、貸す、住む、利用するといった
活用を考えます。
相続で空き家の実家を
取得しているわけですから、
収益は関係ありません。
収益と実家の将来とでは、
目的は明らかの違いますから、
空き家の活用方法も当然違います。
さまざまなメディアで、
さまざまな空き家活用の方法が、
紹介されていますが、
それは実家の空き家対策の
本質ではありません。
実家を将来どうしたらいいか?と
具体的な空き家の活用方法を
先に考えられる方もいますが、
まずは家族や親戚と話して、
これから実家をどうしたいのか?
実家の空き家対策は
そこから考えてみてくださいね。