実家の「保有」が「停滞」につながらないように。
実家の空き家対策の選択肢として、
「売る」「貸す」「住む」
のメリット・デメリットを考えてきました。
いろいろな空き家関連サイトを見ていると、
もう一つ「保有する」という
選択肢をよく見かけます。
空いている実家をどうにかしたいけど、
兄弟での話しがまとまらない、
空いているけど、
実家を他人にいじられる嫌だ、
親戚が集まる場所だからそのままでいよう、
親が他界してから日が経っていないので、
貸したり、売ったりするのは心苦しい、、
コロナがどうなるかわからない、
等々、
「保有する」「そのまま維持する」ことも
大きな選択の一つでしょう。
しかしながら、「保有する」とは
「今はそのまま」という考動であり、
売ったり、貸したり、住んだりと
何かに活用することを
先送りしているに過ぎません。
何事も「タイミング」は大切です。
例えば、お子さんがまだ小学生で、
子供が大学を卒業したら実家に住もう、
という考えがあれば、
大学を卒業するまで、
旅行がてらの帰省のために、
実家を保有するのも大きな選択肢です。
一方、その間に実家を貸して収入を得て、
子供の教育資金や生活費に充てるなど、
経済的メリットを得る機会もあります。
私の考えはどちらかといえば後者の方で、
活用できるチャンスがあるなら、
それを生かしたほうが良いと考えています。
コロナで今までの日常が、
すっかり変わったように、
時代は刻一刻と変化しています。
私が社会人になった平成4年は、
パソコンも携帯電話もありませんでしたが、
それから30年目の今は、
スマートフォンで世界中の人と
無料で翻訳アプリを使って、
手軽に話せる時代になりました。
ガソリン車がだんだん少なくなり、
今は電気自動車やハイブリット車が
街中を普通に走っています。
いずれ実用化や日常化が進むと言われた
人工知能(AI)・仮想通貨・ロボットも、
最近のわずか数年で、
日常生活にすっかり溶け込んできました。
テレワークやワーケーションが
新しい日常になったように、
空き家の活用も
時代とともに変化しています。
実家を「保有する」ことも、
選択肢の一つではありますが、
「保有する」ことが、
「停滞する」ことならないよう、
自身や家族のライフプランを考え、
実家の有効な利用方法を
検討してみてくださいね。