「親から財産を引き継ぐ」責任〜実家の終い方には責任を持とう〜
今年初めに依頼された、借地の契約手続きが、
先日無事完了しました。
地主様も借地人様も、
親から借地という財産を引き継ぎ、
これから将来に向かって、
手続きを進められました。
業務上、私は相続に関わることが多く、
その手続きに関わる度に想うのですが、
相続を受ける側の「引き継ぐ責任」
というのをいつも感じます。
今回の借地手続きでも、
当事者それぞれが、
親から引き継いだ財産を、
守り、活かし、次に継承する責任を
感じていることが、
言葉の節々から、私に伝わってきました。
親から引き継ぐ財産は、様々です。
土地・建物に関わる財産はもちろん、
株や預金といった金融資産や、
代々伝わる家宝であったり、
思い出や経験・技術といった
無形の財産もあり、
人それぞれ、多種多様に
引き継ぐべきものがあります。
その財産を自分の代で守り、
次の代に引き継ぎ人もいれば、
引き継いだ財産を手放す人も
いるでしょう。
このブログのテーマである
「実家」についても、
これからの人生を考えて、
引き継いだ実家を売却するのは、
やむを得ないことですが、
売却するなら、
「実家の終い方」には
引き継いだ者として、
責任は持つべきではないかと
私は思います。
具体的に、何をどうするかは、
人それぞれですので、
ここでは何とも言えません。
ただ、単に
「金になるから売ってしまえ!」
「維持費がかかるから売ってしまえ!」
ではなく、
物理的にも、心情的にも、
財産を残してくれた親に
納得してもらえるような
「実家の終い方」はしていくべきだと、
私は思います。